栃木県那須町の北西部、那須湯本温泉からも徒歩圏内程近くに位置する殺生石(せっしょうせき)は、「九尾の狐」にまつわる伝説が残されている、無料で観光できる名所です。
2014年(平成26年)には、松尾芭蕉が紀行文「奥の細道」で記した各地をまとめた国指定の「奥の細道の名勝地」にも指定されています。
那須湯本温泉のほか、那須温泉神社、つつじ吊り橋、恋人の聖地展望台、那須ハイランドパークといった観光地とも程近く、周辺観光の際はおすすめしたい観光地の1つです。
「九尾の狐」伝説とは
殺生石と関連する「九尾の狐」に関しては、さまざまな伝説が残されていますが、ここでは簡単にご紹介します。
インド(天竺)や中国(唐)で悪行の限りを尽くしたとされる、9本の尾を持つ霊獣・妖怪である狐が討たれた際、その魂が殺生石へと乗り移ったとされています。
また殺生石の周辺では、火山性の有毒ガスが発生することから、この地に迷い込んだ小動物が死亡しているケースが多く報告されており、そのことから生き物を殺す(殺生)石として知られていました。
加えて2022年(令和4年)には殺生石が割れ、各メディアではさまざまな「九尾の狐」の憶測が流れましたが、そもそも殺生石は溶岩石であり以前から亀裂が入っていたことから、自然発生による物だとされています。
詳細は殺生石内に設置されている、看板に記載されています。
駐車場
殺生石を訪れる際は、隣接する殺生石園地駐車場の利用がおすすめです。
約15台ほどが停められる24時間利用可能な無料駐車場で、トイレも備えられています。
また那須高原観光の休憩スポットとしても利用されてる観光客が多い印象です。
賽の河原
駐車場から殺生石方面に出ると、死者の魂が集まるとされている「賽の河原(さいのかわら)」が広がっています。
このどこか空虚な空気感が、「九尾の狐」伝説や殺生石の逸話をより神格化しているようなところもあるのかもしれません。
手前にある木道(ボードウォーク)で円になっているような場所を主に「賽の河原」といいます。
周辺にはたくさんの溶岩石が転がっています。
千体地蔵
「賽の河原」の先には、1978年(昭和53年)に設置されたとされる「千体地蔵」
こちらは自然災害をはじめ旅先での事故などに遭わないようにと願う方々の祈りの様子を表しているそうです。
これだけの地蔵が置かれている“異様な光景”は、どこか不気味さを覚えてしまいますが、元々は祈りの様子なので、それだけ強い祈りを捧げている裏返しなのでしょう。
「千体地蔵」 の先にある殺生石へと向かいます。
殺生石(割れる前)
こちらが殺生石が割れる前、2021年(令和3年)に訪れた際の様子です。
縄で縛ってあるのが殺生石で、現在は割れてしまっています。
こちらが温泉神社の方から殺生石を見た様子。
殺生石を背に帰路へ。
以上、那須町にある観光名所う、殺生石のご紹介でした。
基本情報
住所
- 栃木県那須町湯本182
アクセス
- 那須ICから車で約27分
駐車場
- あり(約15台)
電話番号
- 0287-76-2619(那須町観光協会)
営業時間
- 24時間
定休日
- なし
参考価格
- 無料
決済方法
- −
Webサイト
- −
SNS
- −
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