そういえば昔両親もカメラを持っていたような気がする。
そんな記憶がふと頭をよぎり、久しぶりに両親に連絡を取りました。
すると「確か押し入れの奥にあるはず」とのこと。
数日後、実家を訪ね、埃をかぶったそのバッグを開けてみると…
そこには長年眠っていたMINOLTAの一眼レフと数本のレンズが、時を止めたかのように静かに収まっていました。
その中の一本が、今回ご紹介するKONICA MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4です。
両親が撮ったであろう家族の思い出や旅行の風景。
その時間をともに過ごしたこのレンズが、今再び私の手に戻ってきたのです。
まるで親子二代でバトンを受け継ぐような、不思議で温かい感覚を覚えながら、私はこのレンズを現代のデジタル機に装着し、試しにシャッターを切ってみることにしました。
基本情報
KONICA MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4は、1980年代〜90年代にかけて登場した、Aマウント対応の標準ズームレンズ。
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撮影セットアップ
レンズ:KONICA MINOLTA / AF ZOOM 35-70mm F4
ボディ:FUJIFILM X-H2S
マウントアダプター:K&F Concept KF-AAX
作例
実際に撮影をしてみてまず驚いたのは、このレンズが長い間使われずに眠っていたとは思えないほど、しっかりとした描写力を保っていたことです。
スタジオの庭に咲いているクリスマスローズ。
田んぼ道で見かけた一匹の蛙を、そっとマクロモードで狙いました。
親の世代から受け継いだレンズで、今の風景を写す。
そんな写真との向き合い方こそ、オールドレンズならではの豊かさなのかもしれません。
以上、「KONICA MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4」を「FUJIFILM X-H2S」で使用した作例でした。
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