栃木県益子町にある道の駅ましこは、地元の農産物・加工品・工芸品を販売する直売所(ましこのマルシェ)、地元の食材を堪能できるレストラン(ましこのごはん)を備える施設です。
直売所やレストランの他にも、益子町の観光案内や移住サポートを行う情報案内所(ましこのコンシェルジュ)といった多彩な施設が1つの建物内に集約されている点が特徴。
また木材の温もりを感じられる建物は、道の駅の北側に位置する八溝山系で採れる八溝杉(やみぞすぎ)を使用し、山並みをイメージし設計されています。
時間と共に風合いの変わる木材は、訪れるたびに違った表情を見せてくれ、施設に漂う木材のほのかな香りは、他の道の駅ではなかなか味わえない魅力!
さらに道の駅ましこでは、季節ごとに農産物の収穫体験をはじめとした、益子町の農産物の魅力に触れ合える、さまざまなイベントが行われています。
今回は、そんな魅力的な施設の広報担当、石井さんにお伺いしたことも交えて、道の駅ましこについてご紹介をします。
駐車場・トイレ
道の駅ましこの駐車場は、普通車131台(内身障者用7台)と大型車12台と、広々とした駐車スペースが設けられています。
宇都宮方面や都市部からのアクセスも良く、益子町の玄関口として地元の方に加え、県外からも多くの観光客が訪れています!
今回取材に伺った2024年10月1日も、平日にも関わらず多くのお客様で賑わっていました。
トイレは施設に向かって左手と館内に1箇所ずつ。それぞれ綺麗に整備されています。
ましこのマルシェ(直売所)
道の駅ましこ内にある直売所、ましこのマルシェには益子町で育った新鮮な農産物や手作りの加工品、益子焼をはじめとした工芸品が多く並びます。
益子町は栃木の特産品である苺の生産が盛んなことから、苺を使ったお土産が多数。
さらに地酒や工芸品など栃木観光のお土産にぴったりの品々が豊富に並びます。
またフェイスパック「ルルルン」の栃木限定とちおとめバージョンや「あしかがフラワーパーク」の藤を使用したパックなど、スキンケア商品も充実。
味噌や醤油など、種類豊富な調味料も並んでいます。
益子町にある外池酒造店が製造する「燦爛」をはじめ、栃木の地酒も豊富にラインナップ。
「桜川」で知られる真岡市の辻善兵衛商店、「惣誉」で有名な市貝町の惣誉酒造といった近隣で製造されている商品も並びます。
農産物
ましこのマルシェの農産物コーナーでは、特に果樹棚が人気なのだそう!
秋時期は梨や葡萄など、旬の味覚が数多く陳列されています。
また益子町の農業は、農地がそれほど大きくない分、少量多品目を生産するスタイルが特徴なのだそう。
それに伴いマコモダケ(写真左側)など珍しい商品も数多く揃っており、また同じ農産物でも異なる品種を楽しめる点が魅力!
工芸品の製造をはじめ、農産物の生産も盛んなことから「手仕事の町」として知られる益子町ですが、商品ポップなどもほとんどは、道の駅ましこで働くスタッフの方々が作られているそう!
柔らかいタッチの絵が可愛らしいPOPには、農産物に含まれる栄養素まで書かれていて、スタッフさんの心配りを感じます。
益子町は苺に加え、さつまいもの生産量も多く、さつまいもコーナーには紅はるかや紅あずまなど豊富な種類が並び、お手頃な価格設定も嬉しいポイント!
加工品
ましこのマルシェには、益子町の飲食店や農家さんと共同開発した、地元食材を使った加工品コーナーも充実しています。
一般的にメーカーへ加工品の製造を依頼する場合、大量のロットで発注する必要がありますが、自社で加工工場を持つ道の駅ましこでは、数百個程度から製造が可能なため、商品化もしやすくなっているとのこと。
こうした自社工場由来の柔軟な体制により、農産物の直売だけではなく、地域に根付いた加工品作りも進められています!
またこうした取り組みは、他の道の駅からも注目され、加工品に関する相談が寄せられることも増えているのだとか。
「今後も加工品の開発を進め、益子町の魅力を多くの方に知ってもらいたいです。」と語る石井さんの姿が印象的でした。
多くの加工品が揃う中でも、地元飲食店と開発したカレーは人気で、品切れになることも多いそう。
道の駅ましこのオリジナルドレッシング「ましドレ」は、地場産の玉ねぎを使って作られた手作りドレッシング。
着色料・保存料不使用、無添加で仕上げているそうなので体に優しいのが魅力!
食感の豊かな刻み玉ねぎと、甘みを引き出したペースト状の玉ねぎが絶妙にブレンドされていて、野菜がより一層美味しく味わえると、広報 石井さんおすすめの一品!
益子町の素材をいかしたドレッシングは、まさに益子町の恵みを感じられる商品なので、マルシェで購入した新鮮な野菜と一緒にいただきたいですね。
道の駅ましこオリジナルの「とろたまぷりん」は数ある商品の中でも、特に人気の商品!
写真左側にあるのがとろたま大釜ぷりん、写真右側にあるのがお釜のとろたまぷりん。
どちらの商品も益子焼で作られた容器に入っており、益子焼もゲットできるのでお得!
とろたま大釜ぷりんは、とろたまプリン5個分のボリュームがあり、家族や友人と一緒に楽しむのがおすすめです!
とろたま大釜ぷりんは、とろたまプリン5個分のボリュームがあり、家族や友人と一緒に楽しむのがおすすめです!
とろたまぷりんをはじめとした道の駅ましこオリジナル商品の一部は、道の駅ましこの通販サイトでも販売されているので、遠方の方でも購入可能です。
以下、数ある商品の中から特に編集部で気になった商品をピックアップしてご紹介!
きくらげを使用した珍しいピクルス。
純国産で無添加で製造されているのがポイントです。
こちらもまた珍しい、茄子じゃむ。
いったいどんな味がするのでしょうか!気になります。
キッチンに置いておくだけでもおしゃれな、ハーブビネガー。
素敵なパッケージで、プレゼントにも合いそうな商品です。
その他にも、益子町の特色を生かした個性豊かな商品が並び、どれも手に取ってみたくなるものばかりです!
工芸品
こちらが、ましこのマルシェの工芸品コーナー。
農家さんや益子町の作家さんが手がける様々な工芸品が揃い、益子町の工芸品の魅力を堪能できるコーナーです。
こちらは益子町の作家さんによる益子焼が並ぶコーナー。
温もりを感じられる作品の数々は、実用性と芸術性を兼ね備え、日常を少し特別なものにしてくれます。
またこちらで益子焼を購入したお客様には、作家さんの情報や陶器市での出展情報なども提供してくださるそうです。
「道の駅ましこが、作家さんとお客様との架け橋になりたい。」という思いから始めたこの取り組みは、開業当初から実施を決めていたそう。
益子町の誇る、豊かな工芸文化を広める素敵な取り組みです。
こちらは、14ひきのシリーズでお馴染みの絵本作家、いわむらかずおさんのコーナー。
14ひきのシリーズのネズミたちのイラストが描かれたファイルや缶バッチを販売しています。
いわむらかずおさんが益子町在住であることがきっかけで、商品を取り扱えることになったのだそう。
農産物コーナーにある看板も、14ひきのシリーズのイラストが描かれています。
温かみのあるイラストは、道の駅ましこの木材を基調とした雰囲気によく合いますね。
道の駅ましこのオリジナル商品は、加工品だけにとどまらず、工芸品も充実しています。
例えばこちらの可愛らしい野菜のイラストが描かれた手ぬぐいは、お土産にもぴったり。
こちらは以前プライベートで訪れた際に、購入した木のコースター。
木材そのものの質感を楽しめ、吸水性にも優れており、今でも大切に使わせて頂いています。
広報 石井さんおすすめ
道の駅ましこの広報担当の石井さんおすすめは、先ほどご紹介した「ましドレ」と、道の駅ましこオリジナルのピンズ!
道の駅ましこのロゴと、苺のピンズが人気なんだとか。
ピンズの近くには、道の駅ましこセレクトのガチャガチャコーナーも設置されていて、こちらもピンズに負けない人気コーナー。
ましこのマルシェには、鮮度の良い農産物をはじめとして、地域性のある加工品や益子町の文化や歴史を感じられる工芸品など、魅力的な商品が数多く取り揃えられていました。
ましこのごはん(レストラン)
道の駅ましこのレストラン、ましこのごはんでは、地元食材を使った定食や蕎麦、根菜をたくさん使った根菜キーマカレーなど、体に優しい食事が楽しめます。
季節ごとに限定のスイーツやスムージーも提供されていて、秋時期のスムージーはぶどうとさつまいも!
またレストランで扱う食器には、益子焼が使われていて、実際に益子町の伝統工芸品を手に取りながら食事ができるのも特徴です。
このようにレストランでの食事を通じて、益子町の文化や自然を感じられるのも、道の駅ましこの魅力。
さらに生産者の紹介も行っているので、ましこのごはんでの食事はお客様にとって単に食事をいただくだけでなく、地域とのつながりを感じられる体験型レストランになっているようにも感じました。
ましこのコンシェルジュ(情報案内所)
観光案内や移住サポートを行う、ましこのコンシェルジュ。
空き家や賃貸物件紹介、無料のオーダーメイドツアーの手配、レンタサイクルの貸し出しも行われていて、益子町に密着したサービスが充実しています。
コンシェルジュカウンターの左側には、益子町空き家バンクや移住体験ができるオーダーメイドツアーのお知らせがあります。
空き家バンクで掲載している情報はとてもリーズナブルな物件が多く、すぐに譲り手が見つかることも多いのだとか。
上記写真の左側のテーブルには、道の駅ましこのスタンプがあります。
スタンプは14ひきのシリーズのネズミが描かれていて、とても可愛らしいデザイン!
コンシェルジュカウンターの右側には、益子町に関する本がずらりと並んでいます。
益子町について勉強する編集長。
ましこのコンシェルジュの向かい側にはベンチが置かれていて、夏はクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)として利用されているそう。
ましこのマルシェでお弁当やお惣菜を購入して、こちらのベンチで食べる方も多いそうです!
また秋口には、ベンチは撤去して益子焼きのプチ陶器市が開催される予定です。
お子様用の椅子や絵本が置かれたキッズコーナーもあります。
キッズコーナー横にあるドアからは施設の外に出られ、外にはベンチや遊歩道が整備されています。
食後の軽い運動におすすめです。
※以下、2枚の写真は2023年9月5日に撮影したものです。
気持ちのいい田園風景が広がっています。
あとがき
道の駅ましこは2024年10月15日に創業8周年を迎え、それに伴い10月12日からは、8周年祭が行われます。
今回施設をご案内くださった石井さんによると「いつもとは少し違ったイベントを企画しました。」とのこと。
道の駅ましこを訪れたことがある方も、そうでない方も、ぜひ道の駅ましこへ足を運んでみて下さい!
今回の取材を通じて、道の駅ましこの想いや存在が、益子町で働く農家さんや益子町に遊びに来る観光客の方々にとって、とても重要な役割を担っているのだと感じました。
また地元の方々と協力しながら新たな商品の開発、益子町とのつながりを実感できるイベントの企画開催など、地域活性化に向けた取り組みが印象的で、益子町の魅力を広めようとする姿勢が、多くのお客様に響いているのだと感じました。
最後に、今回ご丁寧に取材にご協力いただいた石井さんと、とろたま大釜ぷりんと珍しい小ぶりなリンゴ(アルプスオトメ)を購入できて嬉しそうな47BASE編集長と記念撮影。
以上、益子町の人々と訪れる方々を繋ぐ、道の駅ましこのご紹介でした。
基本情報
住所
- 栃木県益子町長堤2271
アクセス
- 真岡ICから車で約20分
駐車場
- あり(普通車131台:内身障者用7台、大型12台)
電話番号
- 0285-72-5530
営業時間
- 9時00分~18時00分
定休日
- 第2火曜日
参考価格
- 無料
決済方法
- 現金
- クレジットカード
- 電子マネー
Webサイト
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