牛肉本来の旨みとジューシーさを感じられるハンバーグを提供する、グリルレストラン おやじのハンバーグ LFいちかい(以下、おやじのハンバーグ)。
そんなおやじのハンバーグには、気さくで明るい鶴見社長や元気いっぱいに迎えてくださるスタッフさんを求め、連日多くのお客さんが訪れます。
かくいう、私たち編集部もおやじのハンバーグで食事を頂きつつ、”鶴見社長やスタッフさん方に会いに行っている”といった側面もあります。
そんな人柄と商品の両方でお客さんを惹きつける、おやじのハンバーグについて鶴見社長とスタッフさんへのインタビューを通して伺いました。
全4本の記事で、おやじのハンバーグの魅力を掘り下げていきます。
第一回は、おやじのハンバーグの商品について、次の切り口で鶴見社長にお話を伺いました。
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美味しいハンバーグを提供できる秘訣
肉汁たっぷりで肉の旨みを味わえるハンバーグに感動した編集部。
そんなおやじのハンバーグで提供するハンバーグの美味しさの秘訣に迫ります。
井本
まずハンバーグについて、ご質問させてください。
おやじのハンバーグで提供する美味しいハンバーグを作る秘訣を教えてください!
秘訣、秘訣ですね…。
秘訣イコール企業秘密です(笑)
鶴見さん
井本
そうですよね(笑)
答えられることだけでも、どうかお願いします!
そうですね。お肉が多いんですよね。
でもお肉が多いと、なかなか焼き上がりづらいんで、焼き上がるまで8分ぐらいかかるんです。
つなぎが多ければ、つなぎの水分で蒸し焼きにできちゃうんで早いんですけど、やっぱり極力つなぎ類は少なくギリギリに。
でもつなぎが少なすぎると、お持ち帰りいただいて時間が経つと硬くなっちゃう。
鶴見さん
井本
つなぎとお肉の量に秘密が…。
それで、この相反するものをどうしようかってことで、比率を少しずつ、少しずつ調整していきました。
その結果、お持ち帰りいただいて冷めても「肉汁が出た!」とかって話が聞けるようになっていきましたね。
鶴見さん
井本
冷めても肉汁!
その絶妙な比率が美味しさのポイントに。
豊富なメニューを提供できる理由
おやじのハンバーグには、メインメニューだけでも数十種類ほどがラインナップされてます。
そこで「いろいろなメニューから選べて嬉しい」と感じた反面、運営側は大変ではないのかと感じた編集部からのご質問。
井本
メニュー数を豊富にするのには何か理由があったのでしょうか?
お客さんから見ると、「メニュー数すごいいっぱいあるな」と感じると思うんですけど、 我々からすると「お肉っていう一本の筋の中でやっている」っていう感じです。
お肉は、 正直言って部位によって硬いところも柔らかいところもある。
じゃあその硬いところって美味しくないのか?っていうと、大体筋肉質なところが多いんで美味しいんですよ。
鶴見さん
柄木田
確かに、牛すじとかは硬いけど味はいいと言いますよね。
そうそう。ただ噛み切れないんで。
じゃあどうしたらいいかっていうと、薄くするか、ミンチにするかって加工していくわけですね。
それが通常だとハンバーグになったりとか。
ただうちのハンバーグは、赤身のもも肉とかステーキにできるようなとこ使っちゃうので、それはまた別なんですけど(笑)
鶴見さん
井本
実際に見せていただいたハンバーグ用のブロック肉。
焼肉用だと思うくらい綺麗なお肉でした(笑)
(笑)
どうしても、お肉を切ってると筋が出たりとかするんで、それは筋煮込みにしたり。
スライスしたものは牛丼タイプの「いちかいチカラめし」にしたり。
鶴見さん
井本
そういう仕組みが!
そうやってお肉をさまざまな形で召し上がっていただくと、全体的に原価が下がるので、お客さんに提供できる値段も下がります。
そうやってお肉を中心にやってくんで、そうするとお客さんに食べていただける入口ってのがどうしても必要になってくるんですね。
それが”メニュー数”なんですよね。だからお肉ありきなんですよ!
やっぱりお肉をどうやって回すかっていうのが1番なんで。
そうやっていくうちに、メニュー数が少しずつ増えていきました。
鶴見さん
ローカルフードをメインに使用する理由
国産黒毛和牛をはじめ地元市貝町の食材(ローカルフード)をメインに使用する、おやじのハンバーグ。
店名にも「 LF(ローカルフード=地産地消)いちかい」と入っていることが気になった編集部からのご質問。
柄木田
原材料は市貝町のJETファームさんの牛肉がメインだと伺いました。
そうです。
ジャパンの”J”、北海道の江別市の”E”、栃木の”T”を合わせてJET(ジェイイーティ)ファームっていう農場から仕入れをしています。
元々北海道で創業した農場なんですが、現在は市貝町にあるんですよ。
そこで作ってる牛が栃の木黒牛っていう国産ブランドの牛なんですね。
これをベースに、ハンバーグを作ってます。
鶴見さん
柄木田
そういった栃木のローカルフードに、こだわりを持つ理由やきっかけは何かあったのですか?
やっぱり栃木で飲食店をしようと考えた場合には、何か地元のために地元のものをね。
どうやって美味しくお客さんに食べていただくかとか、 今までの経験を活かしてフィードバックできるかということを考えました。
鶴見さん
柄木田
真岡闇市(鶴見社長が以前運営していた焼肉レストラン)のノウハウ。
それと地元のためという想いからローカルフードに。
それとここが道の駅なんで地産地消を進めてるでしょうし、「市貝町の道の駅でお店を出さないか?」とお誘い受けた時に、市貝町の町長さんがね。
「栃の木黒牛できるだけ使ってくんねえべか?」みたいな話もあったんで。
それで色々と調整していって、完成したのが今のハンバーグですね。
鶴見さん
インタビュー動画
出演:鶴見義治さん・Yさん@おやじのハンバーグ
企画・撮影・編集:47BASE@株式会社Curiver
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