顕著なフィルムの値上げの中でも
特に最近はフィルムの値上げが顕著ですが、そういう時ほどフィルムで撮影したくなってしまうもの。
物価高の中、どうしたものかと考えを巡らせると、デジタルカメラにオールドレンズを使って、どうにか当時と同じように撮影できないかなと思案。
それでは本当のフィルムではないじゃないか?というのもあると思います。
でも実際問題、デジタル世代ど真ん中でぬくぬくと育った20〜30代の当社スタッフにとって、1枚撮影するのに100円近くもかかってしまうのは、さすがに…。というのが正直なところ。
36枚撮りの35mmフィルムが2,000円くらい、現像も1,000円くらいなので、かなりのランニングコストです。
そんなことを考えていた時に購入したのが、今回ご紹介する「FUJINON・W 35mm F2.8」
FUJINON・W 35mm F2.8
ところでなぜ「FUJINON・W 35mm F2.8」を購入したのかというと、いくつか作例を見ていると、このレンズが最もふんわりとしたフィルムっぽい雰囲気を感じるレンズだからでした。
こんな感じで。
でも今思うとそう感じた大部分の要因は、カメラ側のシャドウ・ハイライト・ホワイトバランス等の調整、もしくは後の編集作業次第だったのですが…。
正直なところ、企業の映像制作や写真撮影等、仕事でカメラを本格的に弄り出す前、ある意味ミスで購入したのですが、見た目は気に入っているのでそういう意味では正解でした。
FUJINON・“SW” と “W”の違い
小話という見出しのくせに文章長めですが。
こちらのレンズ、よく見ると「FUJINON・“SW” 35mm F2.8」ではなく「FUJINON・“W” 35mm F2.8」と記載されてます。
元々「FUJINON・W 35mm F2.8」は、「フジカ」初めての一眼レフフィルムカメラ「ST701」の交換レンズの1つとして発売されたようですが、今回手に入れた「FUJINON・W 35mm F2.8」は、“S”が付いてません。
なので今回のレンズが、どういった位置付けのレンズになるのかわかりませんが、絞りやフォーカスリングなど外観を見る限り、同様のレンズに見えます。
なぜか名称だけ違う…。詳しい方いらっしゃったら教えてください。
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追記:元々「SW:スーパーワイド(超広角)」で発売された商品が、「W:ワイド(広角)」へと記載が変更されて販売されるようになったので、同様のレンズだったようです。
現在は10mm前後のレンズもたくさんリリースされているくらい。なので「28mm=スーパーワイド」という認識がありませんでしたが、当時は28mmでもスーパーワイドという認識だったとのこと。驚きです。
外観・デザイン
「FUJINON・W 35mm F2.8」の外観・デザインはこんな感じです。
絞りがシルバーなのは今では見かけないデザインなので、当時らしいデザインなのかもしれませんが、視覚的にもわかりやすくていいですね。
真上から前玉。
裏玉。全体的にくすんでる感じはあります。オールドレンズなのでまあ仕方がないですね。
カメラに装着
最後にカメラに装着した状態の「FUJINON・W 35mm F2.8」
カメラボディはいつも通り「FUJIFILM XH-1」ですが、同じFUJIFILMだと相性が良い気がして何だか心地がいい。
レンズのアナログなデザインと、若干古めかしい軍幹部のダイヤルの相性もなかなか。
先日ブログにした「AUTO mamiya / sekor 50mm f2(後期型)」もデザイン的には大好きですが、カメラの装着した感じはこのレンズもお気に入り。
以上オールドレンズ「FUJINON・W 35mm F2.8」のご紹介でした。作例はまた後日。
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