日光ICから車で約10分、栃木県日光市にある日光植物園。
東京大学の附属施設であり、日本で一番古い植物園である小石川植物園の分園です。
3万坪を超える広い敷地では、約2千種以上の植物が研究のため育てられています。
※3万坪は、東京ドーム2,2個分の広さ。
1902年に日本の高山や寒冷地に育つ植物の研究と教育を目的に開設されました。
当初は、日光東照宮の近くに開設しましたが、1911年に敷地拡張のため、現在の場所へと移転されたそう。
日光植物園の入園料
日光植物園の入園料です。
区分 | 料金 |
大人(高校生以上) | 500円 |
小人(小学生・中学生) | 150円 |
幼児・乳児 | 無料 |
※5月4日のみどりの日は、入園料無料。
年間パスポートは、2,500円で購入できます。
園内に入ってすぐ右手にあるのが受付。
こちらでチケットを購入します。
受付で気になったのが、このオフロードタイプの車椅子!
どなたでも楽しめるようにとのお心遣いが嬉しいですね。
駐車場
日光植物園の駐車場は、受付の先を右に曲がると、約30台程の駐車スペースがあります。
またその手前にはお手洗いがあり、ハナズオウがきれいに咲いていました。
鮮やかなピンク色が目を惹きます。
案内図
こちらが日光植物園の案内図。
表紙にはアサマフウロという絶滅が危惧されている花の絵が描かれています。
この絵は、明治時代の洋画家「五百城 文哉(いおき ぶんさい)」という方の作品だそう。
優しいタッチが素敵な絵ですね。
案内図の中には、日光植物園の概要や略年表、地図などが記されています。
日光植物園の所要時間は、この地図上にある紫の線「大道」を通ると、約60分〜90分で回れるそう。
広い園内ですが、トイレや水飲み場、あずまやも完備されているので、休憩しながら散策できます。
今回は、この大道を東回りに散策してみることにしました。
※こちらの地図は、下が北です。
植物園の様子
園内には石柱標識があるので、これを目安に散策します。
※石柱標識に記載されている数字は、地図にある緑色の数字と同じです。
それでは散策スタート!
庁舎(休憩所)
正門から南へ進みます。
見たことのない植物もたくさん。
こちらはラン科のカヤラン。
すごく日差しが強い日だったのですが、木のおかげで涼しく散策できました。
緑に囲まれた空間は落ち着きますね。
シャクナゲ。
満開まではもう少し!
しばらく進むと、ヒメウツギという白くてかわいい花を発見。
ヒメウツギの隣にあるのが、庁舎(休憩所)。
趣のある築100年以上の木造平屋を、休憩所として開放しています。
何人か休憩されていたので、室内の写真はあまり撮れませんでした。
庁舎からも植物を観賞できます。
ロックガーデン
庁舎の目の前にあるのがロックガーデン。
積み上げた岩の間に植物を植え、なるべく自然に近い状態で高山植物を植栽しています。
平地では見られない高山植物が見られるスポット。
育てるのがとても大変そうですね。
また日本だけでなくヨーロッパや中国など、海外の植物も植栽しているそう。
タイツリソウ。
花が釣竿に吊るされた鯛の形に似ていることから鯛釣草と名付けられました。
タンチョウソウ。
ギザギザの葉っぱは、秋には紅葉するそう。
ロックガーデンと庁舎。
ロックガーデン付近の池。
水がとてもきれいです。
ロックガーデンからさらに東に進みます。
木陰に咲くヒメウツギ。
大正天皇御由緒地
園内には、このような手書きのプレートがいくつかあり、植物についてのおもしろい情報が書かれています。
誰でも植物に興味が湧くような、素敵なプレートですね。
ウワズミザクラの蕾の匂いは本当に杏仁の香りなのか?
嗅いでみたくて地面を探しましたが、残念ながら見つからず…。
そんなこんなで歩いていると、少し坂を登った先に大きな木と記念碑が見えてきます。
日光植物園の隣には、大正天皇をはじめ三代にわたる、天皇・皇太子が静養所として利用した日光田母沢御用邸があります。
大正天皇は御用邸に滞在中、日光植物園に毎日お散歩に来られたことからこの記念碑が作られたそう。
記念碑の後ろ側には、大正天皇が詠まれたという漢詩が刻まれています。
大正天皇御由緒地の東側には、水飲み場。
水飲み場は、園内に全部で4カ所。
やはり日光の水は美味しい!
大正天皇記念園
当初のルートから少し脱線し、水飲み場から少し南側向かい大正天皇記念園へ。
大正天皇記念園に向かう途中、見えてきたのがこの景色。
木漏れ日とヒナソウが美しい。
ヒナソウは、白に少し紫がかった色味が特徴。
別名トキワナズナという北アメリカ産の多年草です。
大正天皇記念園には、このようにヒナソウがたくさん咲いていました。
ヒナソウに心奪われ、一番長く撮影していたと思います。
それでは当初のルートに戻り、東にあるミズバショウ池を目指します。
ミズバショウ池
青々とした景色の中に、ポツンとあるベンチがいい雰囲気のミズバショウ池。
ミズバショウの花言葉は、「変わらぬ美しさ」と「美しい思い出」。
このきれいな見た目にぴったりの、素敵な花言葉ですね。
ミズバショウ以外に、カキツバタもきれいに咲いていました。
通御橋
ミズバショウ池を東に進むと、通御橋(かよいみはし)が見えてきます。
田母沢川(たもざわがわ)に架かるこの橋は、檜で作られているそう。
以前は日光田母沢御用邸の一部で、その際に皇族の方が行ったり来たりしていたことから、その名が付けられました。
橋からの眺めに癒されました。
楓があったので、紅葉の時期も素敵でしょうね。
ここからさらに東に進みニリンソウ群落に行く予定でしたが、時間の都合で断念。
通御橋から西に向かい大池を目指します。
大池
大池に向かう途中にはあずまやがあります。
あずまやの奥には大谷川が流れているので、川の音が心地良く休憩にベストなスポット。
また園内には、きれいな水が流れる小川が点在していて、こちらもすごく癒されました。
さらに東へ進みます。
こちらが日光植物園の大池。
池に反射する緑が幻想的でした。
大池の奥が、先ほどヒナソウを観賞した大正天皇記念園。
少し西側に移動すると、また違った雰囲気の大池が撮れました。
憾満ヶ淵
大池から西に少し行くと、”数えるたびにお地蔵様の数が変わる”という「化け地蔵」で有名な憾満ヶ淵(かんまんがふち)の看板が見えてきます。
フェンスで仕切られていて対岸には近づけませんが、階段があるので以前は近づけたのかもしれません。
※看板にある含満ヶ淵(がんまんがふち)とは、昔の表記だという説があります。
何度かお地蔵様のカウントに挑戦したことがありますが、絶対に数が合わない(笑)
フェンス越しに憾満ヶ淵を撮影しました。
透き通るほどきれいな水が流れています。
憾満ヶ淵沿いを西に向かい、駐車場方面まで戻ります。
ハンカチノキ
駐車場のすぐ近くには、まるで白いハンカチのようなハンカチノキが植えられています。
今回は、日光植物園まで歩いてきたので、ハンカチノキを見るのが最後になりましたが、駐車場を利用される方は最初に見られる植物なんじゃないでしょうか。
この白い部分は花ではなく、苞(ほう)と呼ばれる葉っぱなんだそう。
珍しいビジュアルに、多くの方が写真を撮っていました。
今回、日光植物園の散策時間は約1時間。
まだまだ散策できていない箇所もありますが、季節をずらしてまた訪れてみようと思います。
日光には世界遺産に認定される日光の社寺や華厳の滝など、メジャーな観光スポット以外にもおすすめしたい場所がたくさんあるので、随時ご紹介していきたいと思います。
以上、日光植物園のご紹介でした。
基本情報
住所
- 栃木県日光市花石町1842
アクセス
- 東武日光駅駅から車で約6分
- 日光ICから車で約10分
- 清滝ICから車で約5分
駐車場
- あり(約30台)
電話番号
- 0288-54-0206
営業時間
- 9時00分~16時30分(入園は16時まで)
定休日
- 月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
- 12月1日〜3月31日は休園
参考価格
- 〜1,000円(みどりの日は無料)
決済方法
- 現金
Webサイト
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