日光市にある湯西川温泉駅は、栃木県と福島県を鉄道路線で結ぶ、野岩(やがん)鉄道会津鬼怒川線の中間に位置する駅です。
野岩鉄道会津鬼怒川線は、栃木県日光市の新藤原駅を始発として、福島県南会津町の会津高原尾瀬口駅を終点とする、合計9つの停車駅で構成されています。
その中で湯西川温泉駅は、電車から乗り降りするプラットホームがトンネル内に設けられているのが特徴。
そのため電車を降りると日中でもホームはわずかな光が差し込むのみで、他ではあまり見ることができない趣のある表情を見せてくれます。
今回は特別に許可をいただき、撮影させていただきましたので、駅舎やホームの様子をご紹介します。
駅舎
こちらが湯西川温泉駅の駅舎。
栃木県内の多くの駅であればホームが駅の近くに見えますが、湯西川温泉駅のホームは地下にあるので、遠目に見るとこちらが駅舎だとは分かりません。
寄ってみるとしっかり「湯西川温泉駅」とあります。
また駅舎の西側(写真右)には、温泉施設を併設する道の駅湯西川があります。
トンネル型のホームに加えて、道の駅と駅舎がつながっている点も珍しいポイントです。
改札・運賃表
道の駅湯西川から湯西川温泉駅に向かうと、このように室内でつながっています。
正面奥に映るエレベーターの手前が改札です。
栃木県内で湯西川は、比較的積雪が多いエリアの1つなので、外に出ずに行き来できるのは便利です。
改札近くの運賃表には、野岩鉄道のマスコットキャラクター「やがぴぃ」も。
冷え込みが激しい地域なので、「やがぴぃ」もマフラーでしっかり寒さ対策。
コンコース(改札からホーム)
改札を抜け、階段で地下のホームへ向かいます。
改札からすぐに地下へ続く階段があるのも、県内の駅では珍しいので不思議な感覚。
階段を下ると河童のキャラクターがお出迎え。
ちなみに湯西川は平家落人伝説が有名ですが、加えて水源地に由来する河童の伝説も伝えられています。
それに因んで隣接する道の駅湯西川のマスコットキャラクターも、河童の「クリッパ」です。
ホーム
ホームに降りると道の駅湯西川の駅名標。
東武鉄道と乗り継ぐと、東京 浅草から湯西川温泉駅まで、乗り換え一本で訪れることができます。
都心からもアクセスしやすいので、湯西川へ電車の旅もいいですね。
ホームにはなかなかお目にかかれない、トンネル駅由来の趣深い景観が広がっています。
地下とあって冷んやりしています。夏の暑い日であれば気持ちがよさそうです。
こちらのたいまつのオブジェのせいか、少し異世界に迷い込んだかのような気分。
冒険しているかのようで、なんだかわくわくしながら撮影しました。
湯西川温泉で、毎年1月下旬に開催される「かまくら祭」のポスターも。
「かまくら祭」の時期は車で多くの観光客が訪れ混み合うので、鉄道で訪れるのもおすすめ。
ホームから見える線路の様子も見事な雰囲気。
※ホームからズームレンズを伸ばして撮影しています。線路には降りていません。
今回、電車の来ない時間を見計らって特別に撮影許可をいただいたため、別で撮影した野岩鉄道を走る列車の様子も添えておきます。
こちらは湯西川温泉駅の目の前にある、湯西川橋梁(上記写真の線路)を通る様子です。
こちらは川治温泉 薬師の湯近くにある、黄金橋から撮影した様子です。
今度は野岩鉄道の名物「やがぴぃカー」に乗って始発の新藤原駅から、この地を訪れたいと思います。
以上、日光市にある野岩鉄道の停車駅、湯西川温泉駅のご紹介でした。
基本情報
住所
- 栃木県日光市西川481-1
アクセス
- 道の駅湯西川から徒歩で約1分
- 今市ICから車で約35分
駐車場
- あり(道の駅湯西川:約40台)
電話番号
- −
営業時間
- 8時30分~17時30分(窓口営業時間)
定休日
- なし
参考価格
- 〜1,000円
決済方法
- 現金
- 電子マネー
Webサイト
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