日光市川治温泉地域にある川治ダムは、1970年に着工し13年の歳月をかけて、1983年に完工した、栃木県を代表するダム施設。
農業・上水道・工業用水の確保や、鬼怒川の氾濫を防ぎ洪水を調節するために、八汐湖を貯水湖として作られており、周辺の湯西川・五十里・川俣ダムと並び「鬼怒川上流ダム群」と呼ばれています。
また曲線(アーチ)状の壁で水圧などの外力を受け、両岸と底部の岩盤で支えるアーチ式コンクリートダムを採用しているのが、川治ダムの特徴。
以下の写真が川治ダムの岸です。
以下の写真が川治ダムのアーチ式コンクリートです。
このアーチ式コンクリートダムは日本を代表する富山県の黒部ダムや、川治ダム西部にある川俣ダムでも採用されいている形状です。
堤高140m、堤長320m、堤体積700,000㎥といったダムの規模感から日本が誇る土木・建設技術の凄みを感じることができ、その背景に広がる雄大な自然景観も一緒に楽しめるのが川治ダムの魅力。
駐車場
川治ダムの駐車場は、ダムの南側にある川治ダム資料館の前に、20台ほどの広々とした駐車場が設けられています。
2024年12月時点、川治ダム資料館は空いておらず、ダムカードは川治ダム管理支所に置いてありました。
ダム天端
駐車場に隣接する形で、川治ダムの天端があります。
川治ダム天端付近からの眺め。水面と奥の山々のコントラストが美しい。
ダム天端から下、八汐湖の水面を覗くと何やら影が見えました。
カメラのレンズを限界までズームすると魚を捉えることができました。
減勢池・トイレ
川治ダムの減勢池の様子ですが、このように横から川治ダムの形状をみると、上部は10m程度なので、これだけの貯水量と、それに伴う外力を考えると非常に薄い形状に感じます。
しかしアーチ式によって両岸に外力を逃し岩盤で支えることで、十分な強度を保っているそう。
こうみるとダム設計・建設の高度さを素人ながら、直に感じることができます。
減勢池の近くにはトイレ。冬季は凍結防止のため閉鎖されていました。
トイレの脇には川治ダムの概要が記された案内看板もありました。
通路
川治ダムの通路は道路と兼ねた形状をしているのが特徴。
右奥に映るのが川治ダム管理支所です。
階段までも格好いい雰囲気を醸しています。
貯水池(八汐湖)
そしてこちらが川治ダムの通路から見た、貯水池(八汐湖)の様子。
まさに絶景。
同日に訪れた、近くの湯西川ダムや五十里ダムも絶景ですが、どこも異なる表情を見せてくれるのがダムの面白いところです。
川治ダム管理支所(ダムカード)
川治ダムの北東側にある川治ダム管理支所では、ダムカードが配布されています。
こちらがいただいた川治ダムのダムカード。
川治ダム管理支所には、来客用の駐車場も完備されています。
駐車場の近くには川治ダム記念碑。
川治ダム管理支所からの眺め。火に照らされる雄大な山々が見事。
以上、日本の土木・建設技術を改めて確認できるダム施設、日光市にある川治ダムのご紹介でした。
基本情報
住所
- 栃木県日光市川治温泉川治319−6
アクセス
- 今市ICから車で約30分
駐車場
- あり(約20台)
電話番号
- 028-661-1341
営業時間
- 8時30分~17時15分
定休日
- なし
参考価格
- 無料
決済方法
- −
Webサイト
- −
SNS
周辺マップ
関連記事